MUJ2023

【Mrs. Universe Japan 2023 Finalist】No.32中嶋知子 TOMOKO NAKASHIMA ~就職氷河期を経験して伝えられること~

皆さまこんにちは。

7/7(金)に行われる、ミセスユニバースジャパン2023ファイナリストの皆様をご紹介しています。

ミセスユニバースはWomen Empowerment =女性の社会進出をテーマに行われている大会です♡

こちらの記事では、数多くの応募者の中から、ファイナリストになられた皆様について紹介いたします!

中嶋知子さん】プロフィール

真面目な星のコメディエンヌ

初めまして!
ミセスユニバースジャパン2023ファイナリストの中嶋知子です。

ミセスユニバースに応募しようと思ったきっかけ

私は、マザー・テレサのように、貧しい人々のために尽くす生き方を尊いと思っています。

自分の生涯を他人のために捧げるという行動は、並大抵の覚悟と努力でできるものではありません。

マザー・テレサのひたむきな教えと奉仕活動は、多くの人々に広まり、その献身的な活動は今でも継承されています。

近年、ミセス・コンテストは女性の社会活動への理解があります。

年齢や見た目に縛られない豊かな理念を持つミセス・ユニバースジャパン様を通じて、私も自身を磨いて、社会のために何か貢献したいと思い、応募を決めました。

就職氷河期を経験して伝えられること

人生で悩んでいた時期について教えてください

今から20年ほど前、大学生だった私は、バブル崩壊後の雇用環境が厳しい就職氷河期を経験しました。

典型的な文系女子だった私の履歴書が通ることはなく、どこにも就職することができませんでした。

大学では、就活のために留年する学生もいたくらいです。

私の方はというと、卒業後はアルバイトをしながら、少しでも採用の役に立ちそうな研修に参加したり、興味のある企業の勉強をするなど、とりあえずその時はまだ若かったので、時代の波に逆らうことなく淡々と過ごし、じっと耐えていた記憶があります。

けれど、特にやりたい事もなく、アルバイトや家にいる無気力な生活を続けているうちに、もうこのまま緩く細く長く、最低限のお金で何とかなるだろうと人生を安易に考えるようになってしまいました。

大学に入った頃は、夢を抱いて当たり前に就職できると思っていたので、まだ20代後半で経済的に明るい将来を夢見ることができなかったのは、とても辛かったです。

苦しい思いをしながらも希望の光はありましたか?

30代に入った頃、短期アルバイトの仕事が長期の契約にしてもらえる話になりました。

就職難を経験している者にとっては働けるだけ有り難いので、その時はもう安定して働けるなら「何でも来い!」の精神だったので、迷うことはありませんでした。

仕事の内容は、宅配荷物の仕分けで初めての現場です。

同じタイミングで入った年配の男性2人、若手の女性2人と共に皆同じ初心者のスタートラインだったので、わりとほのぼのと和やかに仕事できたのが良かったなと思います。

それでも、なかなか上手くいかなかったことはありましたか?

けれど、荷物を仕分ける現場は想像以上に大変でした。

朝イチのトラック便で運ばれてきたパレット(荷物を載せる輸送用の台)を降ろし、そこから荷物を配達地域ごとに棚へ分けていきます。

ベルとコンベアーなどの機械はなく、一つ一つ手作業で仕分けていくので、かなりアナログな方法です。

お米や水などの重たい荷物は台車を使って運び、時間内に終わらせないといけません。

分ける棚を間違えて置くと、後で怒られるので、速さと正確性が求められます。

何かミスがあると、怒号が飛び交い、徐々にストレスも溜まるほど体も疲弊していきました。

まさかこんな過酷な現場だったとは…と本当に続けられるのか不安になりましたが、今更辞めるわけにもいかず、とにかく耐える日々でした。

荷物の種類もいろいろあり、お酒や玉子などの割れ物は気をつけないと衝撃で割れやすい。

お花や野菜、果物の生鮮品は丁寧に扱わないと傷みやすい。

米袋は破れやすい、とあげればキリがないのですが、とにかく最善の状態で荷物をお客様のもとにお届けしないといけないので、慎重に丁寧に運ぶことを心がけました。

辛い時期を乗り越えたあと、大きな成功体験を教えてください!

子供の頃から運動や体育が苦手で、体を使うことに慣れていなかった私ですが、10年もすれば重たい荷物も1人で運べるようになり、それなりにやりがいを感じるようになっていました。

働き始めた当初より、時間的にもスムーズにこなせるようになりました。

現場ではいろんな年代の人が働いており、育った環境、考え方や価値観もバラバラです

長年一緒に働いていると、言わなくてもその人の気持ちが大体見えてきます。

家の中にいては到底わからなかったこと、人と共に働くことの有り難みを身をもって知ったのは何より大きなことでした。

そして、仕事で少し自信をつけた私は、以前からテレビを観て演技をする俳優さんに憧れを抱いていたので、お芝居の勉強をしてみたいと思うようになりました。

人の気持ちに敏感なことを活かせたらいいなと思い、市民劇場を探して、一年未満の期間限定で入りました。

自分の殻を破って演じることがとても楽しく、わくわくしました。

そこで得た経験は宝となり、メンバーは一生の仲間となりました。

私の現在と、ミセスユニバースジャパンを通して社会に伝えたいこと

今はお芝居の勉強をしながら、いろんな立場の人を演じられるよう、経験を積みたいと思っています。

ミセスユニバースジャパンを通して、人々が互いを思いやり、個性を尊重し、より自由に健やかに生きられる社会へと共に歩んで行きたいです。

最後に一言

例え今、希望どおりの道にご自身が置かれていなかったとしても、そこで経験したことはまわり巡って必ずどこかで役に立つ時が来ます。

どんな状況や経験もご自身の力となり、土台となります。私がこれまで経験したことからお伝えできるのは、自分が苦手なことから学ぶことは多いです。

人生どこにチャンスが転がっているかわからないので、たくさんの事を経験されてください。

そこから見えてくるものが自然と増え広がります。

そして、とにかく何でもいいので一つの事を最後まで続けること、これも大切です。

せっかく始めた事を途中でやめてしまうと中途半端な気持ちになり、悔いが残ります。

どうかご自身の人生と向き合い、大切に生きてください。

7/7(金)の日本大会開催まで、一人一人が様々な形で努力を続けています。

ぜひ皆さまも応援お願いいたします!

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