おすすめ

【人前に出たいけど、出たくない。】気にしすぎは私だけ?HSPについて知っていますか?(精神科医監修)

はじめに

こんにちは!

Bellisima styleでメンタルヘルスについての記事を担当させて頂きます、精神科医のしょうと申します。

私は普段、精神科クリニックでの外来や大学での講師などの仕事をしているのですが、色んな方から「HSPって何ですか?」という質問を頂くんです。

確かに最近、テレビや本、SNSでも話題になってきていますよね。

話題にはなってきているけど、具体的にどんなものか知っていますか?

「HSPって病気なの?」「なんだか人と違うような気がするんだけどHSPなのかな」などなど悩んでいらっしゃる方もいるのではないかと思います。

そんなあなたの悩みを解消するために、本日はHSPについて詳しく解説していきますね!

Sponsord Link

HSPとは

HSPとはアメリカの心理学者アーロン博士が約20年前に提唱した概念の事を指します。

Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)

の略語なんです。

日本語訳すると、「とても敏感な人」という事になりますが、いまいちピンときませんよね。

もう少し深掘りしていきましょう。

HSPの5つの特徴

・いろんなことに気づきやすい

・周囲から気にしすぎ、考えすぎと言われる

・ちょっとした仕草、言動から相手の意図を汲み取る事ができる

・騒音が苦手

・いろんなものに深く感動する

HSPの方はこのような特徴を持っている一言で言うと、

「繊細・敏感・感受性豊か」な気質を持っている人の事なんです。

気質?性格や人格とは違うの?という声が聞こえてきたような気がしてきました。

「性格」とは、ある対象が生まれつき、あるいは生まれて以降に備えた性質のことを指します。

一方、「人格」とはより広義な意味を持つ性格を意味し、「気質」は対象の持つ生まれつき特徴のことを意味します。

つまりはHSP気質とは生まれつき持っている特徴と言えるんですね。

これに当てはまらなければHSPでない特徴

HSPの提唱者アーロン博士が、これに当てはまらなければHSPでないと言い切るくらいの4つの特徴があるんです。

それは「D・O・E・S」です。

それぞれの英語の頭文字をとった言葉です、詳しく解説していきますね。

D:深く処理する(Depth of processing)

・様々な可能性を考え、なかなか決断できない

・深い質問をする

・行動するのに時間がかかる

・物事を深く捉えたり、考えたりする

Dに共通するのは、深く考える事ですね。

O:過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)

・大きな音にダメージ受ける

・寒さ、暑さ、湿度、自分に合わない服に文句を言う

・人に見られている場所では実力がでない

・痛みに敏感

Oに共通するのは刺激を敏感に受けやすい事ですね。

E:感情の反応が強く、特に共感力が高い(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)

・涙もろい

・人の心を読むことに長ける

・物事の一つ一つを深く感じる

・他人のストレスによく気づく

Eに共通するのは、敏感に反応し共感力もあるため、自分の出来事でなくとも自分のように反応してしまうんですね。

S:些細な刺激を察知する(being aware of subtle Stimuli)

・小さな音、微かな匂いなど細かいことに気づく

・人や場所の外見上の小さな変化に気づく

・相手の表情、声のトーン、視線、あざ笑いなどに気づく

・相手が何を思っているか何となくわかる

Sに共通するのは、些細なことにすぐに気付ける事ですね。

いかがでしょうか。

これらの4つの特徴に当てはまらない場合はHSPではないと言ってもいいんです。

 

HSPのチェックリスト

それでは自分がHSPであるかの判断はどのようにするのか気になる方もいると思います。

アーロン博士が提唱した21のチェックリストをやってみましょう!

  1. 自分を取り巻く環境の微妙な変化によく気づく方だ
  2. 他人の気持ちに左右される
  3. 痛みにとても敏感
  4. 忙しい日が続くと、プライバシーが得られ刺激から逃れられる場所に篭りたくなる
  5. カフェインに敏感だ
  6. 明るい光や強い匂い、ざらざらの布、サイレンの音に圧倒されやすい
  7. 豊かな想像を持ち、空想に耽りやすい
  8. 美術や音楽に深く心を動かされる
  9. とても誠実である
  10. すぐに驚いてしまう
  11. 短時間にたくさんのことをしなければいけない場合、混乱する
  12. 人が不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐ気づく
  13. 一度にたくさんのことを頼まれると嫌だ
  14. ミスしたり忘れ物したりしないよういつも心がけている
  15. 暴力的な映画、テレビはみないようにしている
  16. 沢山のことが周りで起きていると、不快になり神経が昂る
  17. 生活に変化があると混乱する
  18. 繊細な香りや味、音楽を好む
  19. 普段の生活で、動揺を避けることに重きを置いている
  20. 仕事の時、競争させられたり、観察されると緊張していつも通りの実力を発揮できない
  21. 子供の頃、親や教師は自分のことを、「敏感」とか「内気」と思っていた

あなたは何個当てはまりましたか?

アーロン博士曰く21個中、12個以上に「はい」が当てはまった場合にはHSPの可能性が高いそうです。

例え「はい」が一つか二つでも、その度合いが極端に強い場合はHSPの可能性があります。

内向的HSPと外交的HSPの特徴について

「私は内向的な性格でHSPだけど、あの人はとても外交的。でもあの人もHSPと言っている。私とは全然性格違うのに。」

こうお話する方に出会った事があります。

「外交的なHSPってありえるの?」こう思う方もいるかもしれません。

ありえるんです。

HSPには内向的タイプと外交的タイプがいるんですね。

HSPの70%が内向的タイプ、30%が外交的タイプと言われています。

内向的HSPの特徴

・一人で過ごす時間が長くても大丈夫

・一人遊びがうまい

・集団や大きなパーティが好きでない

・人嫌いではないが、少人数が好き

一般的なHSPのイメージはこちらの内向的HSPのイメージかもしれません。一方で、外交的HSPもあるんです。

外交的HSPの特徴

・社交的

・人見知りしない

・人前でのスピーチに抵抗がない

・新しい出会いが好き

・交際範囲が広い

HSPの提唱者のアーロン博士いわく、育った環境によって内向的or外交的HSPになっていったと仮説されています。

外交的HSPは社交的であるがゆえ、集団やグループで過ごす機会が多く、その刺激の多さによって疲弊してしまう事が多そうですね。

外交的とはいえ、HSPの「繊細・敏感・感受性豊か」な気質を持っているため、ストレスを受け取りやすいんです。

 

HSS型気質ってHSPとは違うの?

HSP気質について調べていくうちにHSS気質というワードを目にする事もあると思います。

HSPとは違う気質で

High Sensation Seeking

という刺激追求型という気質の事を指すんです。

HSPとは異なる気質で、心理学者のマービンが唱えた概念です。

変化に富み複雑で激しい刺激や経験を求めるタイプと言われます。

それでは、HSSの20のチェックリストもやってみましょう!

HSSチェックリスト

  1. 安全なら奇妙な新しい体験ができるドラッグを使いたい
  2. 会話によっては、とんでもなく退屈する事がある
  3. 好きだとわかっている場所にもう一度行くよりは、好きにならないかもしれないが新しい場所に行きたい
  4. スキー、スカイダイビングなどスリルが味わえるスポーツをしてみたい
  5. 長い間家にいると落ち着かなくなる
  6. する事もなく待つのが嫌
  7. 同じ映画を二度観る事はほとんどない
  8. 不慣れな事、みちな事を楽しめる
  9. 普通でないものを見ると、とことん追求したくなる
  10. 毎日同じ人と一緒にいると飽きる
  11. 私が何をしでかすか予測つかない、と友人は言う
  12. 新しい分野を探るのが好きだ
  13. 日常的なルーティンを避けている
  14. 激しく心を揺さぶるアートに惹かれる
  15. 高揚感を与えてくれる成分を摂取するのが好き
  16. 突発的な行動を取るような友人をこのむ
  17. 新しくて好奇心を刺激するような場所にいたい
  18. 旅行にお金使うならできるだけ知らない国が良い
  19. 探検家になりたい
  20. 周りがひきつり笑いをするような下ネタが出ると楽しいと思う

何個当てはまりましたか?

女性の場合、8個以上の場合には「HSSの可能性あり」

男性の場合、10個以上の場合には「HSSの可能性あり」

となります。

HSS型HSPについて

人口の約6%には、HSP気質でありかつHSSを備えている方が存在します。

両方の性質を兼ね備えているので、刺激を求めすぐに退屈してしまう(HSS)のと同時に、周囲の変化に敏感に反応してしまう(HSP)という性質を持っているんですね。

行動したいと思う一方で、行動した後の事を考えると不安になり躊躇してしまう。

そんな気質がHSS型HSPと言えますね。

HSPって診断できる病気なの?

「HSPってどうやって診断するの?」

「HSPって病気なの?」

こういった声をよく耳にしますが、HSPは病気ではありません。

そのため、病院で診断される事もないし、下手したら精神科の先生に「HSPってなんだい?」と言われちゃう事もあるかもしれません。

医師は病気の治療を行うのが専門のため、HSPについて知らない人がいるのはこのためなんですね。

仮にHSPであるとしても病気ではありませんし、心配しないでください。

確かに繊細で敏感、日常生活での生きづらさはあるかもしれません。一方で、沢山の良いところや才能といっても良い能力も持っているんですよ!

HSPの方の5つの良いところ

「私はHSPだけど繊細すぎて生きづらい」

こういった声をよく耳にする事があります。

確かに生きづらさを感じる部分もあるかもしれませんが、あなたが気づかなくても周りはわかっている沢山の良いところがあるんです!

  1. 相手の気持ちに寄り添える
  2. 相手の表情から察する事ができる
  3. 人のために無理できる
  4. とても誠実である
  5. イマジネーション豊か

いかがでしょうか?

自分自身では、気づかないような良いところがおぼろげに見えてき他のではないでしょうか。

自分の良いところって自分では気づけないけど、周りはあなたの良さを知っているかもしれませんよ!

まとめ

本日はHSPについてお伝えしました!

病名ではないし、チェックリストに沢山当てはまったからといって心配する必要はありません。

それは、持って生まれた気質であり大切な個性なんです。

沢山の良いところもあるんです。

自分自身の気質を大切にして、良いところを生かして生活していきましょ♪

 

インスタグラムやツイッターでも情報発信していますので、チェックしてみてくださいね!

フォローお願いします!

Instagram
Twitter

ABOUT ME
Dr. sho
Dr. sho
精神科医/精神保健指定医/産業医。普段はクリニックで月500人の患者さんを診察し、大学で研究や講師の仕事をしています。 寝る前のヨガが癒しの時間です。メンタルヘルスに関する情報を中心に寄稿します。